熊本県テコンドー協会

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回想 〜くまもとのテコンドー〜

  • 熊本県テコンドー協会
  • 会長 樋口 悦夫

空手道「拳武会」発足

アメリカでのテコンドー体験を経て、短期留学も終わり、専門学校を昭和53年4月に卒業。その後、電気関係の仕事に就き昭和55年23歳で結婚、昭和56年5月、家電販売修理の店(樋口家電サービス)を地元の阿蘇市(旧阿蘇町)内牧で開業しました。

その間は、仕事に追われ、しばらくの間、練習もあまり出来ない状況が続きましたが、昭和57年、阿蘇で仲間を募り、空手道同好会「拳武会」を発足しました。拳武会は、実戦空手、キックボクシング、テコンドー等の技術を取り入れた実践性の高い空手を目指して発足しましたが、当時、安全で実践性のある、防具付の空手、「硬式空手道」が急速に広がりを見せていた時期であり、全国での加盟道場を募っていたため、さっそく創始者の少林寺流拳行館師範、久高正之先生にお会いし、「熊本県硬式空手道連盟・拳武会」として、硬式空手道の普及に努めることとなりました。

日本テコンドー協会に加盟

硬式空手道の普及を目指し、県内の防具付空手の道場等に硬式空手をPRしながら道場生も40名程度となり、熊本市内、福岡等に支部を開設していた昭和60年、空手道の機関誌「月刊空手道」にテコンドーの当時の全国組織「日本テコンドー協会」の県支部募集の記事があり、「あこがれのテコンドーが、熊本でも出来る」と、さっそく連絡を取りました。

日本テコンドー協会は昭和56年(1981年)に空手道の道場を中心に発足、国内で唯一のテコンドー(WTF/世界テコンドー連盟加盟)組織として普及活動を推進していました。

実際には、在日韓国人による組織「大韓テコンドー協会日本支部」もそれ以前より関西地区を中心にテコンドーの普及を行っていましたが、当時は、国内でのテコンドーの認知度はほとんどない状態であり、修練生も少ない状況のようでした。

そのような中、日本人を中心としての組織「日本テコンドー協会」は、世界テコンドー連盟(1973年設立)の国内統括団体として承認され、後にJOCの準加盟団体としても認められました。拳武会の加盟に際しては、「私がアメリカでテコンドーを学んだ」と言う事が、評価されて加盟承認に至ったことは、留学経験が活かせて嬉しい限りでした。

昭和60年4月、九州地区では、最初に熊本県支部「拳武会」として日本テコンドー協会に加盟、硬式空手道に加えテコンドーの普及を推し進めることとなりました。

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